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警察官B/III類
一次試験日が、9月(福岡・大分・鹿児島)と10月(熊本・佐賀・長崎・宮崎)に分かれているので、2回の受験チャンスがあります。また1月に警視庁はもう一回試験を行います。(5〜6月に春期試験を行うところもありますが、年内の10月採用となるため高校3年生は受験できません。) 男性警察官は、第二志望を選ぶことができる共同試験という制度があり、受験した県の警察に落ちた場合でも第二志望の他都府県の警察に合格することが可能です。 女性警察官は、採用数が男性に比べ極端に少なく難関の試験でしたが、国から女性警察官の割合を10%に高める方針(現在は平均5%)が出され、どの県でも採用が増えてきました。 ピックアップデータ
福岡・大分・鹿児島県警と、九州の他県警は試験日が違うので併願できる。 男性警察官は、第二志望を選べる共同試験制度がある。 女性警察官は採用が少なく難しかったが、近年採用が増えつつある。 .
県毎に採用になり「○○県警察」という形になりますが、東京都だけは「警視庁」という名称になります。女性の警察官を指す「婦人警察官」という言葉はなくなりました。高卒対象試験の名称は県によって異なっており、「警察官B」または「警察官V類」と表記されています。大卒者が受験できるのは、「警察官A」「警察官T類」となり、BやV類を受験することはできません。
また、男性警察官に限って、第二志望を選べる共同試験という制度があります。これは、たとえば、福岡県警に受験申込をするとき、第二志望として指定された都府県の県警の中から選べる制度です。この場合、福岡県警に一次試験で落ちた場合でも、第二志望にしていた警視庁に合格することができます。また、第二志望に一次合格した場合、二次試験も地元の県で行われますので遠方まで出かける必要がありません。 選べるのは受験する県によって異なり下図のようになっています。1回試験を受けただけで、2回分のチャンスが出てくるわけですから、出願するときは必ず第二志望を選んでおくべきです。 .
大まかな仕事内容は【3-3】の通りです。
採用されると、まず警察学校に入校し10ヶ月の「初任科」をうけます。この期間は朝6時過ぎに起床して朝食をとり、夕方までみっちりと一般教養、法律、武道訓練・拳銃操作などを厳しい規律のもとに勉強することになります。その後、各警察署に配置となり、交番勤務(地域実習)や盗犯捜査(刑事実習)、交通実習、生活安全実習等、各部門でマンツーマンで指導を受ける「職場実習」を3ヶ月経験します。その後、ふたたび警察学校で3ヶ月の「初任補習科」をうけます。最後に、交番に配属され5ヶ月の「実戦実習」をしたうえで、一人前の警察官となっていきます。 その後、本人の希望や適性に応じて、刑事や白バイ隊員などのさまざまな専門分野に進むこともできるようになっています。 昇任は試験によって行われ、高卒の場合採用後5年ぐらいから、巡査部長への昇任試験の受験資格が得られます。 .
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最近、警察官の試験は、ねらい目だと聞きましたが。
もうそろそろ団塊世代の定年退職は終わりになるため、採用は徐々に減っていくものと思われます。福岡県警B(男性)の秋の試験も久々に採用が100名を割り込みました。
仕事内容は普通の事務系の公務員と異なる面も多々ありますから、「受かりやすいから」というだけで志望すると、警察学校に入ってから後悔することになります。毎年、どこの県警でも警察学校の最初の数ヶ月での間に「こんなにきついとは思わなかった」といって辞める人がいるそうですから、よく仕事内容について理解しておくことが大切です。 女性警察官の試験は、かなり難しいと聞きましたが。
採用数が男性警察官にくらべて少ないので、競争率が高くなる傾向があります。
しかしながら、女性警察官の増員が国の方針で決まり、着実に採用が増えてきました。そのせいで、男性警察官の競争率とあまり変わらないところも増えてきました。複数県の併願も検討して受験スケジュールをつくれば、合格する可能性は充分出てきます。 また、国家公務員である「海上保安官」「刑務官」は、知名度が低いため競争率が相対的に低くなっています。これらの試験も併願先として押さえておきましょう。 .
素行が悪いと警察官には合格できないのでしょうか。
警察官は、最終合格前に、身辺調査が行われます。近所の人に聞き込みが入り、家族の状況(犯罪者がいないか等)なども調べているようです。単純な交通事故程度であれば問題視されることはないようですが、それなりに普段の生活に注意しておかなければなりません。
その他、国家一般職の宮内庁内定者にも同様の調査があるようですが、基本的にはこれ以外の公務員試験ではこのような調査が行われることはありません。 試験の時、服装などのチェックがあるというのは本当ですか。
二次試験では、面接試験の時だけではなく、体力試験などで順番をよばれたときの返事の有無や動作の機敏さなども試験官がチェックしている場合もあります。
面接時には、服装や頭髪などの身だしなみによって、キリッとしない印象を与えてしまうと、同じ事をしゃべっても悪いようにとられる恐れは充分にあります。通常の面接では「外見にとらわれずに内面を見るように」ということにはなっているのですが、実際に警察学校では身だしなみについても厳しく指導が行われていますので、警察官になろうとする意識が低いと判断されるのは仕方ないところでしょう。 「今からでも警察学校に入校できます!」という気持ちで準備をしておくことが大切です。 .
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