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消防官(消防吏員・消防士)
欠員に応じて採用がありますので、地方の消防では、毎年募集があるとは限りません。また年度末になって退職者が出て、突然試験が実施される場合もあります。「市政だより」・「町報」などで、こまめにチェックしておくことが大切です。 採用数は少ないですが、近年、女性も受験できるようになりました。男女別に区分が分けられているところと、男女込みで採用するところがあります。体力系を目指す女性は、ぜひ受験の選択肢として検討しましょう。 ピックアップデータ
体力系公務員の中では、もっとも体力試験が重視されている。 救急救命士有資格者の採用枠がある消防局(消防本部)は、あまりない。 女性消防士を採用する消防局(消防本部)も増えてきた。 東京消防庁は、福岡市などで出張試験を実施している。 .
【3-6】のように、消防署(消防本部)は設置主体がさまざまに分かれています。まず、自分の住んでいる市町村の消防がどれに当たるかを確認しましょう。なお、宮崎県の一部の町村では消防団があるだけで、消防署がない(火事の時は自分たちで消す)ところもあります。
また、東京消防庁は「福岡市・長崎市・鹿児島市」で地方試験を実施しますので、ぜひ併願先として考えておきましょう。消防が本命の人は、政令指定市の消防と合わせれば、最低でも3回の受験チャンスがあります。
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大まかな仕事内容は【3-7】の通りです。女性の場合も警防部で仕事ができるように法律が変わったのですが、実際には予防部で災害予防の広報活動に従事したり、救急の仕事にまわることが多いようです。
採用されると、まず各県(福岡市・神戸市・大阪市・京都市・名古屋市・横浜市・千葉市・札幌市の各政令指定市は独自設置)に設置されている消防学校に入校し6ヶ月の初任教育をうけます。この期間は警察学校と同じように厳しい規律のもと、法律、消防や救助・救急に必要な理論や機器の取り扱い、体力訓練などを勉強することになります。 その後、消防署に配属され業務に就きます。経験を積む中で、本人の希望に応じて、レスキュー(特別救助隊)隊員や救急救命士などのさまざまな専門分野に進むこともできるようになっています。 昇任は試験によって行われ、高卒の場合採用後5年ぐらいから、消防士長への昇任試験の受験資格が得られます。 .
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消防官は、管轄の自治体に住まないといけないと言われましたが。
消防官の場合、災害など非常時にもすぐに集まれるように、採用後は管轄の市町村内に住むことが求められます。またあらかじめ、居住者以外は受験できないようになっているところもあります。
しがって、自宅と異なる地域の消防試験に合格した場合、たとえ日常的には通勤が可能であっても転居しなければならない場合もあります。 救急救命士とは何ですか。救急救命士の資格を取った方が試験に有利ですか。
救急救命士は、生命の危険にひんしている重症者に対して、病院に運ぶまでの間に従来は医師でないとできなかった器具を用いた気道確保(いわゆる気管挿管など)や心拍の回復(半自動除細動器を用いた除細動)などの処置をするための資格です。
救急救命士として活躍するためには2つの道があります。 ひとつは、救急救命士を養成する専門学校等に入学して資格をとったのち、公務員(消防職)の採用試験に合格することです。ただし、2〜3年間にわたり総額300〜400万円の学費を払わなければなりません。また、九州内で「救急救命士」として採用を行っている消防局(本部)は15しかなく、最終合格も17名(公表された範囲での数値)となっており、消防職合格者の3%程度にしかすぎません。(2012年度例) もうひとつは、まず消防職の採用試験に合格して、救急隊員として5年程度の実務経験を積み、消防署内での選抜の後、救急救命九州研修所(ELSTA九州)に6ヶ月入所して資格を取る方法です。この場合は研修ですから費用の自己負担はありません。もちろん消防職員として、この間も給与が支給されます。 救急救命士として「働く」ことを目的とすれば、まずは公務員試験(消防職)の合格をめざし、消防職員になってから研修で資格を取得する方がはるかに「有利」といえるでしょう。 .
警察事務のように、事務職の採用はないのですか。
基本的には市や町の事務職の試験の合格者が、必要に応じて消防本部に配属されます。例外的となるのは、東京消防庁の「消防事務」と、○○消防組合といった一部事務組合の事務職の採用試験(ほとんど募集がありませんが)ぐらいでしょう。
仕事内容は、給与や備品の管理といった純粋な事務的な仕事に限られます。消防法に基づく建物の審査や防災の広報活動なども、消防官の仕事です。 消防官の試験では、特に体力が重視されると聞きましたが。
とにかく体力がなければ勤まらない職場です。そのため、他のどの試験よりも体力試験が重視される傾向にあります。ふだんから、懸垂など試験の内容に合わせたトレーニングが欠かせません。試験内容は消防本部によって異なります。一例は、こちらをご覧下さい。
なお、採用後に通常配属される「警防部」では、毎日訓練が行われますし、三交代制で【3-8】のように当番日は朝の8時30分から翌朝の8時40分までの勤務となります。体力に自信がない人には向かない仕事だといえるでしょう。 参考までに、二交代制(当番日−非番日)で勤務している職員の割合は消防全職員の50%程度、三交代制(日勤−当番日−非番日)は30%程度、日勤のみが20%程度となっています。小規模な消防本部では二交代制が採用されていることが多いようです。 .
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